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皆様こんにちは!調査員Kです。
今回のPickUpトピックは、総合就労支援福祉施設にしなりWingで障がい者就労支援を行っている松江寿士さんにインタビューしてきました。
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障がい者支援の機関や施設がたくさんある中、この施設を知ったきっかけは、以前トピックで紹介した
デイサービス統括責任者の山本さんでした。山本さんの太鼓仲間で"障がい者福祉に携わる熱い男"がいると聞き、是非お話を伺いたいと、施設へお邪魔させていただきました。
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そんな熱い男、松江さんが働く「にしなりWing」は、障がい者の就労支援や自立訓練、自立支援を行う施設として、2001年4月に設立されました。にしなりWingでの障がい者就労支援は、働くということの意味や、働くためには何が必要かを、本人やご家族と話し合い、自分に合った時間割で訓練し、企業への就業が出来るようサポートするものです。そこで松江さんは、進路指導に悩む学校先生や、就労に不安を持つ障がい者ご本人、その家族からの相談を受ける窓口として日々活動されています。
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取材当日は、相談の窓口を広げる一環として行われる、施設見学の日。調査員も一緒に見学させていただきました。就労訓練の作業をする部屋など、施設内を1つ1つ丁寧に説明しながら案内する松江さんと見学している私たちに、作業中の障がい者の方々は、元気にあいさつをして快く作業を見せてくれました。
施設内には、一人暮らしを支援するフロアもあり、利用者の方々で、活気にあふれた雰囲気でした。こういう風に、通う前に現場の雰囲気を感じて、じっくりと見学できるというのは、「とても安心できるな」と思いました。
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−にしなりwingの就労支援の流れ−
ここではまず、働くために何が必要かをお話した上で、職業訓練として本人の希望や目標に応じ、出来る範囲を考慮して何を行うか一緒に決めていきます。自分で選ぶ時間割ということで一人ひとりに合ったプログラムを作成し、訓練後、現場実習を行い、就職へ向けてサポートしています。具体的な訓練として清掃業務やリネン関係、名刺作成など、軽作業・接客・事務作業などを行います。
見学に来られたご家族や、ご本人さんともすぐに打ち解けて説明されている松江さんは、まだお若いのにベテランの雰囲気がありました。
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そもそも、松江さんがこの「にしなりWing」に入社することになったのは、中学時代のある経験がきっかけだったそうです。 それは、子供同士でキャンプに行くという地域の活動に参加した時、一緒の班に2歳年下の知的障害者の子がいたそうです。 2泊3日のキャンプだったそうですが、期間中ずっと行動を共にした松江さんは、「この子たちの為に何か自分にできることがあるかな。」という考えを持ったのがきっかけで、そこから高校3年間も福祉の勉強をして、資格のとれる専門学校へ進まれました。 卒業後すぐに現職の法人へ面接に行かれ、レクリエーションインストラクターという資格を持っていたため、面接官相手にレクをさせられて(笑)、最初は障がい者のデイサービスへ配属されたそうです。デイサービスで3年、相談担当を2年経験されました。
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その後、現在のにしなりWingへ2006年に異動されましたが、当時は、デイサービスから就労支援という全く違う仕事内容に戸惑い、ここで自分は何が出来るんだろうと迷われていたそうです。でも今では、やりがいを感じるようになったと話してくれました。
「一番変わったのは、相談の内容です。デイサービスでは、どちらかというと年配の方の相談が多く、介護についてや、家族の関係修復など個人の生活に密着した内容で、40代以上の方が多かったのですが、今は就職を目指す10代、20代の学生や若い方の相談なので、教育的な視点も持てるようになりました。実は学生時代に、学校の先生になりたいなって思った時期もあったんですよね。だから、ただ単に障がい者支援というだけではなく、教育的な部分というか、その人を伸ばせるようなお手伝いが出来るというところに魅力というか、楽しみを感じています。」
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相談の多くは、ご家族から「うちの子供を就職させたいんだけど、どうしたらいいですか?」とか「最近まで、引きこもりがちでようやく家を出れるようになったので、次のステップとして就職を目指したいので訓練させてもらえますか?」という風な相談から始まるそうです。 今では、親身になって話を聞く松江さんのような方に相談したいと、ご本人や学校からの問い合わせが口コミなどで徐々に増えてきているようです。それに対して松江さんは、「私の当たり前だと思ってやっていることに、共感してくれる人がいるのは、嬉しいことですね。私は、作業の指導員とは違い、相談を受けてそれを解決したりアドバイスをするのが役割なので、一番はじめに施設の窓口としてお話をする立場だからこそ、しっかりと対応していかなければいけないと思っています。」と話して下さいました。
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にしなりWingの活動は、就労後も続きます。「訓練後、就労された方へのフォローにも力を入れて、就職してからも本人や企業の元に出向き、様子を伺います。ご家族からの相談も、本人が就職したから関係が終わり、というのではなく、ずっと気軽に相談に乗れるような環境を作り、いつでも相談にのれるような施設でありたいです。」
続けて、社会的な役割として、ご自身のお仕事を語ってくれました。
「障がい者の方が、就職することによって、企業や企業の職員に理解を深める啓発活動になると思っています。そんな社会を変えていけるような事を自分自身が担えたらいいと思います。差別や、偏見をなくすための手段として、今、私がしているような仕事があるんだと思っています。
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「今後は、そういうことも踏まえて障がい者を雇用してくれる企業を増やしていきたいと思いますね。やっぱり、障がい者と聞くと、マイナスのイメージを持ったり、実際会っても冷ややかな目で見たりする方も、いらっしゃると思うんです。そんな中、本人たちは、通学・通勤してるんですね。本人はそういう人の目や、声を敏感に感じているんです。実際そういう声もよく聞きます。私たちが行き帰りを毎日一緒についていって、そういうことを、100%なくすなんてことは出来ません。だから、せめて一日のウエイトを占める仕事場では、"活き活き仕事ができる"とか、"会社の人たちとは、仲良くしてもらえる"とか、本人が生きやすいための環境整備をしていきたいんです。
もし、通勤・通学・外出の時間に嫌な思いをしたとしても、仕事場に来たら、『楽しく過ごせる』居心地の良い環境や時間を作っていく事、それは、私たちにできる事だと思います。だから、障がい者が活き活きと生きられる社会にしたいという想いを伝えて、少しでも多くの企業や、学校に理解していただき、広めていきたいと考えています。
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「そういう"つまづき"
を取り除く支援をしていくことを日々考えていくことが、この施設の役割でもあるし、私のやるべきことなんですよね。だからといって何でもかんでも周りがやってしまうと、本人の力が身に付かないので、自分自身の力で道を切り開くためのバックアップもしていなかければいけませんけどね。」
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設立前は、近隣住民の方から施設コンフリクトが起きたそうですが、みなさんの支援や啓発活動のおかげか、今では、地域の交流の場としても利用されるようになってきたそうです。
施設には、1Fに誰でも利用できる喫茶店があり、障がい者の方がウエイトレスとして勤められていますが、モーニングやランチに訪れる方も多くいらっしゃるそうです。また、一般の診療所も併設されており、平日はいつもにぎわう施設になっています。私が取材に行かせてもらった日も、たくさんの人が診療所を出入りし、喫茶店を利用していました。
こうした交流の場を多く持つことにより、みなさんにもっと理解を深めてもらえればうれしいと話す松江さんは、真剣な眼差しで、障がい者福祉の将来をよりよいものにする為にこれからも精力的に活動を続けていくとおっしゃいました。
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