今日は、社会福祉士についてブログを書いてみようと思う。
「創設当初より、高齢者・障害者・児童・地域等を中心とした社会福祉施策全般を活動領域とする認識から始まり、次第に保健医療分野におけるソーシャルワーカーにも必要な国家資格としても認知されてきており、現在では保健医療、福祉の分野だけではなく教育、更生保護分野においてもその必要性が認識され、横断的かつ包括的なソーシャルワーカーの国家資格として発展していくことが期待されている。」
とWikipediaにある。
1970年(昭和45年)に7%だった高齢者の人口比率が1995年(平成7年)には15%に、2005年(平成17年)には20%になった。
5人に1人が65歳以上の高齢者が5年後には4人に1人になると予想もされている。
ただ高齢者が増えたということではなく、核家族化や女性の社会進出が進み、また経済不況の中、「子どもを育てられない」と考える人が増えて少子化もどんどん進んでしまった。
国民の生活構造はここ100年ほどで信じられないほどの変化を遂げた。
独居高齢者の認知症問題、老老介護や介護負担による家庭崩壊や殺人事件など心が引き裂かれるような悲劇が後を絶たない。
このような時代を迎え高齢者を取り巻く福祉ニーズは年々増加し、多様化高度化してきていて、そこに「幅広い知識と高度な技術を持つとともに、適切な判断が出来る社会福祉専門職が必要になってきたのである。
社会福祉主事と言う資格があるがこれは国家資格ではない。大学で3科目を履修することにより取得出来る資格で(私も持っているが)、福祉分野においてここまで複雑化した福祉ニーズに対応する資格かというと、社会福祉士とは一線を引いていると思う。
前述の通り、社会福祉士は障害者や児童、地域、公的扶助etc.広い分野での活躍を求められているものの、元をたどれば日本社会の高齢化に伴い誕生した国家資格であるという捉え方も出来るということだ。
実際、自分が高齢者福祉の現場で見てきた社会福祉士というのは「社会福祉士」であって「ん?何しているの?」と、今更ながら笑い話だが「デイの送迎」と「車椅子の修理」の時に活躍する人なんだろうか?などとそれが私の最初の印象だった。
最近その社会福祉士とお酒を飲む機会があり、彼の言った言葉が印象的だった。
「老健に入職して、いろいろな資格試験を受けた。社会福祉士が基礎資格だけれどその後にケアマネと介護福祉士を取った。 一番嬉しかったのが介護福祉士合格だった。ああ僕も介護施設で働く知識や技術が備わったのだなと感慨深かった。」と彼は嬉しそうに言った。
そう、彼は老健に入職して「トイレ介助も出来ない」「おむつ交換も出来ない」と言われ屈辱を味わってきたのだろう。
老健で働く私の名札には「介護福祉士」とあったが、彼の名札は「社会福祉士」ではなかった。「支援相談員」とあった。(特養なら生活相談員だ)
MSWや支援相談員、生活相談員など社会福祉士資格を有して仕事をしている人も多いと思うが、結局、社会福祉士として働くというよりそれぞれの職名で働いているということになる。
ケアマネの業務独占、いわゆる金銭面での調整や介護サービスのマネジメントというはっきりとした役割が見えやすい職種と違い「あれ?この人社会福祉士だったの?何の仕事しているの?介護出来ないの?」と言われてしまう社会福祉士の立場というものに、老健時代は周囲がみんな「取っても意味なし!」と陰口を叩かれてしまう資格であった。
大学に入り障害者分野や児童福祉分野等で活躍する同級生と話すと、そこでは「社会福祉士」が堂々と働いている様子が見えてきた。
何故、高齢福祉分野の社会福祉士はこんなに影が薄いんだ?
高齢化に伴い誕生した資格なのに?
何だか「専門職」ではなく「なんでも屋」になっちまってるじゃないかい(涙)
地域包括支援センターでの主要3ポストや独立社会福祉士事務所など成年後見に携わり活躍の場は増えているかのように見えるが、全体的に見渡してみれば実際に「社会福祉士」と名乗って働く人は少ないのだろう。
高齢福祉の複雑多様化する現場を前にして、「国家資格、新カリキュラムにして質の底上げだー」「あれ?お金が出せるのかな?」「そんな状態にも関わらずもっと施設を増やします」「あれー?施設作ったはいいけど介護職員増やしたいのにどうして辞めちゃうの?」「インドネシアから連れてくるから、いいっかー」などと、まさに現場から見たら矛盾だらけの国の方策に翻弄されるのは現場で働く職員、そして一番の被害者は利用者なわけだ。
まず現場でスーパーバイザーをしっかり作れよ!せっかく社会福祉士という国家資格を作ったのに、活躍出来る場を作ってくれよ!とそんな風に思ってしまうのだ。
まあ、飲み会で社会福祉士と話していてそんなこと感じたので日記に残しておこうと思った。
まだ、社会福祉士の登録証も届かないのだが(遅くないかい?もしかして間違いだったとか(爆))
先の先を見据えて、こんなニュースを見つけたのでアップしよう。
(日本社会福祉士会HP)
社会福祉士に関する職能団体は、それぞれ生涯研修制度等により、社会福祉士の質の向上を図ってきた。しかしながら、社会福祉士の実践力のバラツキがあること、社会福祉士の役割が不明確であり、本来求められている役割が果たせているとは言い難い状況があることなど、個々の社会福祉士の自覚に基づく研鑽のシステムだけでは社会福祉士の質の担保として必ずしも有効に機能しているとは言えない。また、援助対象者別(分野別)の職場や、OJTによる教育指導体制を持ちにくい少人数職場という状況もソーシャルワーカーとしての役割・機能を果たすための技能水準の向上を図りにくくする要因となっている。 これに対して、増大する社会的援助ニーズに対応するため、前述の3つ(個別の援助、関係機関等との連携を図りながらの包括的援助、地域の福祉課題への対応)の役割を果たせる経験値を持つエキスパート、スペシャリストとしての高い実践力をもつ専門社会福祉士の認定システムの検討と、それに先立つ生涯研修等の研鑽システムの構築が求められている。
「笑わせてなんぼの介護福祉士」の下の方に、認知症ケア専門士についても「ライセンスとシステムは両輪」という又佐さんの記事を引用させて頂いたが、
せっかく取った資格を紙きれにしたくない。
ライセンスはシステムが整って初めて両輪として堂々と回転を始めるのだと思う。
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